#012 ぼーっとする坐禅
【質問者】
何も考えないようにして坐って目を開けて前をじっとみていると、ぼーっと焦点がずれたような状態になって、そこでハッと気が付いて、目をパチッと開けて、それはぼーっとしていたのか、何も考えないでいたのか、そこはどうなんでしょうか?
【老師】
だから意識が朦朧としているのでは坐禅はむりだね。
だから目を開けて坐らせるし、舌を上の顎につけるってことは、これはきちっと意識がある証拠です。
ぼやーっとしている時の自分の口の中を見てみてごらんなさい。舌の中に空洞ができる、口の中に。
こう、こんな感じ(口が半開きの様子をつくる)でいますよ。
キリッとしたいい男というじゃないですか、口元。
目元でもそう、キリッと、こうやって、目に力がある。
ぼーっとしていたら能力なし、思考能力もない。